サバイバル

サバイバル能力が今の時代に必要でしょうか?

私は必要だと思っています。私は仕事で地域防災について研究しているのですが、現在の関東の都道府県についていえば、残念ながら万全の対策を取れている自治体はないと思います。担当している人間が無能なのではありません。彼らは出来うる限りの努力をしています。ですが到底ありうるべきレベルの対策など取れないのです。1つは予算の制約です。防災に関しての予算は必要性がどうしても低く見られてしまい、優先順位が低くなってしまいます。議員も直接票に結びつきにくい防災には力を注ごうとはしません。結果として担当者が一人頑張っても防災対策の進捗は芳しいものとはならないのです。

ですが本当に日本、特に関東地方は安全なのでしょうか?残念ながら日本の関東地方は世界中で最も地震のリスクが高い地域となっています。東京直下型、東海沖、東南海沖、南海沖、宮城県沖、千葉県沖などなど調べてみて愕然とするほど多くの地震が直下型、海溝型の両方で控えているのです。そのどれもが、おびただしい死者を生み出すだろうと政府は予想しています。そのための政府が行っている対策も、私からすればお寒い限りです。新潟県中部地震で電力の完全復旧までに要した時間は五日間でした。ライフラインの中で電力の復旧は飛びぬけて早いものでした。それでも五日かかったのです。東京23区内で直下型の地震に襲われればライフラインは寸断されるでしょう。はたして東京23区内で五日間で復旧できるでしょうか?わたしは無理だと思います。道路は瓦礫で埋まり車の通行はできない。そんな状態での復旧作業が五日間で終わるとは到底思えません。電気が供給されなければ自家発電能力を持たない設備は停止します。電車、地下鉄、エレベーターなどはその殆んどは停止するでしょう。

冬だったらどうします?電気もガスもありません。そんな状態で五日間です。

面白いことに、新潟県中部地震の際に都市部ほど地震の被害で日常生活に支障が出ているんですね。そりゃそうですよ。水道もガスも日常生活で使っていないところなら地震でライフラインが止まってしまっても、さほど不自由は無いでしょう。便利な生活に慣れきってしまい、それがあるのが前提の生活しか送れない。そうなってしまうから地震でいきなり不自由な生活を強いられたときにパニックを起すんだと思います。

だからこそ、何でも無いときに電気もガスもない生活をしてみて、その環境に慣れておくことが、いざと言うときには役に立つと思っています。

テレビで被災地からの映像を見ていると不思議な感覚にとらわれてしまいます。雨が降っているのに誰一人として集めようとはしないんですね。ただ雨宿りをしている。水道が出ないから食事が作れない。そばに小川が流れていませんか?煮沸すれば安全な飲み水になるんじゃありません?ガスがないから沸かせない?燃やせる木材ならふんだんにあるのでは?

慣れていないとこういった状況のときに知恵は回りません。日常的にそういった生活をしていないと駄目なんです。そう考えると日常的にキャンプなどで野外での不便な生活に慣れている人たちって、そうでない人に比べると地震などの際にはストレスが少なくて済むと思います。

そういった意味からもアウトドアでの電気もガスもない。ある意味では原始に近い状況での生活も経験しておく価値はあるのではないでしょうか。

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