荷物の軽量化での私の方法を述べる。だがこれはけして一般的なものではないし、危険を伴う。場合によっては行方不明者のリストに名前を載せることに 成る可能性もある。やるなら、そのへんも充分に考慮をしてもらいたい。軽量化にはこんな方法もあるんだと知ってもらえるだけでも十分だと考える。 手始めに食料だ。 私はハイキングに基本的に食料は持っていかない。日帰りであれば非常食としてカロリーメイトを1箱。それ以外に食料は原則もたない。そうすることで食料の重量を背負わなくてすませている。 つまり山の中では食事はしないということだ。 非常識と思われるかもしれない。だがこれにはちゃんとした理論的な裏付けがある。 どのマニュアル本を読んでも、歩いている最中は糖分を補給しながらと書いてある。糖分がなくなると脂肪の燃焼が上手く行かなくなりハンガーノックに 成る。それを予防するのが目的だ。本来人体には膨大な量のエネルギーが蓄えられている。その総量は水だけで30日以上もの生存を可能とするぐらいだ。 それを考えると、いくらハイキングで1日に1万キロカロリーを消費するからといっても、充分体内の備蓄で間に合うはずなのだ。山で遭難し死亡した場合でも死因は餓死ではない。つまり体内の備蓄を使いきらずに亡くなっている。 なぜエネルギーの備蓄を使えずにハンガーノックなどが起きるのかを考えた。結局、脂肪を燃やすのに(非常時でなければ)糖分が必要なのだそうだ。これを逆説的に言えば適切な量の糖分を取っていれば、体内の脂肪をメインのエネルギーとして利用できると言うことだ。 本当か? これを実験で確かめる機会があった。風邪をこじらせ食事が取れなくなった。医者の勧めでスポーツドリンクを脱水症状予防のために飲み続けた。14日間で口に入れたのはこれだけ。この間で体重は10キロ減った。だが14日間の間で飢餓感を感じることはなかった。 これいらいメインのエネルギー源はスポーツドリンクになった。厳密に言えばメインは体脂肪だ。スポーツドリンクは脂肪の燃焼効率を維持するためでしかない。紛末を利用することで重量を大きく減らせた。空腹感を感じることも無いので食料も持たなくなった。