トムラウシでの遭難にかんして

トムラウシでの大量遭難事件が少し前までテレビで盛んに報じられていた。その報道の基調は、ツアー会社の過失を指摘するものが多かったように私には 感じられた。確かに報道を見る限りにおいては、ツアー会社の山行日程にはかなり無理があるように思われる。だがツアー会社が全面的に悪いとは私には考えら れない。私がガイドを利用するのは海外でだけ。なぜなら、国内での山ではガイドを必要とはしないから。海外でガイドを利用しても、基本的に本当に案内ぐら いしか期待していない。地図などの現地の情報が得られないから仕方なく現地のガイドを利用するのだ。間違っても自分1人では行けないところにガイドが連れ て行ってくれる訳では無い。装備などをチェックしてもらったことなど只の一度だってない。契約の中に朝食が入っていれば軽い朝食などを出してくれるが、そ れとて無くても困らないようにしていくのが当然だと思っている。
装備をいちいちガイドが確認するなんて考えられない。そもそも装備は個人個人での差が大きいものだ。ある人には必需品でも、ある人には余分な荷物でしかないということが当たり前なのだ。それを画一化してしまおうと言うことの方が乱暴に思える。
報道で防寒着を持っていかない人がいると指摘されていたが、それとて個人の自由だと思う。私も持たずに済ませることもある。ただ、トムラウシでの行 動を考えるなら、私なら絶対にフリースは忘れない。北海道の2000メートルは本州で言えば3000メートルと大差ない気候のはずだ。例え真夏でも 3000メートルの稜線では朝晩は大変な冷え込みに成る。こんなことは少し調べれば分かること。トムラウシの気温がどの程度かなどは充分に調べれられる。 その程度は自分でやるものだ。
ツアーで亡くなられた遺族の方は本当にお気の毒だと思う。だが、「ツアー会社が悪い」と全ての責任を負わせてしまうのでは問題の解決にはならない。 自然は厳しく、時には人間の命など簡単に奪っていく。そう肝に銘じて自らの命は自らで守るようにしなければ、これからも同様の遭難事故が続くことに成るだ ろう。
ツアー会社のガイドにはもちろん問題がある。体力のある人間だけを連れて下山してしまうなどプロのガイドのやることでは無い。そのようなガイドは氏 名を公表して、二度とガイドなど出来ないようにすべきだ。そもそも、その山に関して始めての人間がガイドなど、あっては行けない事だ。私の知っているガイ ドは地図など持ってはいなかった。そんなものに拠らずとも、その山のことなら「どこにどんな花が咲いているか」まで知っていた。ガイドとはそんなものだと 思う。
とても残念だが、おそらくこれからも同様な事故は発生するだろう。プロとは言えないようなガイドに、金を払うのだから全てはガイドにお任せ…の客で はどうにも成らない。そうやって屍の増えるにしたがって「登山は危ない!」となり、ブームが下火になる。今までもどうだったし、これからもそうだろう。何 で日本人はいつまでたっても変わらないのか?事故に出会うたびに居たたまれない気持ちに成る。亡くなった方達から何も学ばなければ、犠牲に成った方達の御 霊も浮かばれないと思うのだが…

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