The Complete Walker

私はIIIとIVを今でも大事に所有している。この本はマニュアル本だ。当然使われることを前提に書かれている。だが出版された当時ですら、既に時代遅れとなった記述があちこちに見られた。
例えばカメラ。私は一時この本に(当時はIII)心酔して、文字通りバイブルのごとく崇め奉っていた。装備も同じものを集めようとした。ところが既 に市場から姿を消し、後継の機種すら存在しないカメラが「素晴らしい」と紹介されていた。今から思えばこのことが、この本に疑問を感じた最初だったのかも しれない。123を買い、使い難いことに気付く。そんなことを何度か繰り返しコリンフレッチャーはもう過去の人なんだ…そう実感するのは、IVを読んで暫 くしてからだったと記憶している。それから数年して著者の訃報に接することになるのは実に感慨深いものがある。
今でも日本ではIの翻訳(遊歩大全)が、プレミアが着いた値段で古書市場で売買されていると聞く。正直それほどの本とは思わない。だが、間違いなく Backpackingというものの一時代を築いた本であることは否定できない。ノウハウを知りたいなら、もっといい本がいくらでもある。この本の価値は それとは別のところにある。時代を象徴する一冊と言うのが適当か?
リアルタイムでBackpackingというものが、隆盛を迎えるものを見てきた一人として、どうしても手放せない一冊だ。ハウツー本としての価値はないだろう。
The Complete Walker IV

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