白川郷・五箇山合掌造り集落

言わずと知れた世界遺産だ。今回は菅沼と白川郷に行ってみた。

maple菅沼
世界遺産に指定された集落の中でここは始めて。数年前に通ったときとは大違いに成っていた。立派な駐車場が集落の上、国道沿いに出来ていた。そこに車を止めエレベーターで集落へと向かう。なんと集落は地下3階!

エレベーターを下りると黒部第四発電所を思わせるトンネルの中だった。そこから少し歩くと合掌造りの集落へと至る。私は何度もこの土地を訪れている ので見慣れた風景だった。でも、白川郷しかみたことが無い母、合掌造りの家自体が始めての父はとても珍しそうにしていた。確かに「まさに観光地!」という 雰囲気の白川郷に比べると、幾分は昔の集落の面影を残しているように思う。
でも、家一軒一軒はだいぶ変わっている。

食事をしようと一軒の蕎麦屋に入った。そこはどうも家族でやっている蕎麦屋らしく、どうも接客に素人っぽさ が抜け切らない。建物もいかにも急ごしらえですと言わんばかり。そこここに家財道具が転がっている。席に座っても注文を伺いにも来ない。あまりに遅いの で、私が見ている内でも2グループが帰ってしまった。注文を受けても順番を間違え、後からきたお客の注文を先に出す。あまり良い雰囲気で食事が出来る場所 ではなかった。それでいてけっこうな金額を取られる。もっとも蕎麦の味は(素人が作っているにしては)そう悪くない。

食事を終えて集落を見て廻る。殆どが観光客相手の商売をやっていた。「これが農村の風景?」と言いたくなる。生活している空気が希薄でまるでテーマパークのようだ。

帰りに駐車場の案内の人を見ていると、どうも集落の人たちらしい。1台につき500円の協賛金を集め、どうもそれがこの集落の収入源になっているよ うだ。立派なエレベータなどの施設といい、そうとうの収益がえられるようだ。世界遺産に登録されることで、本当は守られるはずだった山村の生活が消えてし まった。


maple白川郷
菅沼の駐車場をでて国道を白川郷へ向かう。高速で1区間なので国道を行くことにした。五箇山インターを過ぎると一気に車の数が激減した。そして白川 郷インターからの出口の交差点で信号待ちをする。するとワラワラと車が高速から下りてくる。あまりの数に驚いた。交差点を越すと暫くは順調に動いた。とこ ろが、展望台への入り口付近でいきなり車の流れが止まった。ちょっと先には集落が見え隠れしている。嫌な予感がした。

河を渡り駐車場へあと少しと言うところで、信じられない光景が目に入ってきた。駐車場から集落へは釣り橋を渡って行くのだが、その釣り橋の上を数珠 繋ぎになって人が歩いている。対岸の集落の河川敷きの駐車場にはびっしりと車が止まっていた。その数からすると集落は新宿駅前とそう変わらない混雑のはず だ。案の定ちらちらと見える集落の様子はcoldsweats02

結局白川郷はパス。世界遺産に指定される。観光客が増える。それを相手にした商売が興る。こういったことはある意味し方の無いことなのかもしれない。地域に仕事が出来 て若い人が戻ってくるなどの効果もあるだろう。悪いこととは言えない。でも、こうなる以前の世界遺産に登録された直後の白川郷を知っている者としてはなん とも淋しい。

今の白川郷を見て選定委員の人達は世界遺産へと登録するのだろうか?合掌造りのテーマパークと化してしまった現在の白川郷では難しいのでは… と思わざる得なかった。外国の世界遺産の観光開発を見ていると、もう少しやりようが無かったのか…と言いたくなった。それでも以前に比べれば、だいぶまし にはなってはいるのだが。

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